新車試乗レポート
更新日:2025.03.05 / 掲載日:2025.03.04

やるじゃんセレナ! 雪上で試したe-4ORCEが感動的だった話【竹岡 圭】

文●竹岡 圭 写真●日産

 今シーズンは雪がなくて暖かいかと思ったら、寒波が居座ってドカ雪が降ったり、なかなか不安定な天候が続いておりますが、そんな季節にしかできないのが氷上&雪上試乗! というわけで、日産自動車のウインター試乗会に参加してきました。

 残念ながら私が参加したのは寒波の合間で、予定されていた氷上試乗は氷が融けてしまい中止となり、雪上試乗のみ。施設内試乗ではまだアイスバーンや雪面が残っているところもありましたが、一般道は完全なドライ路面。しかし、逆にこれから春に向けての融けかけのシャーベット路面なども味わえたのは、ラッキーポイントだったかもしれません。

日産雪上試乗会に参加したモータージャーナリストの竹岡 圭さん

2つのモーターを使う4WDシステムが日産の強み

セレナとエクストレイルが「e-4ORCE」を搭載。ノートおよびオーラは「e-POWER 4WD」を搭載する

 さて、今回用意されていた試乗車はすべて4輪駆動車。日産と言えば、強みはやはりEVやe-powerといった100%電動駆動モデルなので、4輪駆動はすべて電動4WDになるわけですが、こちらも大きく分けるとe-4ORCEとe-power 4WDの2つがあります。

 この違いをごくごく簡単に言うと、e-power4WDは、前後2つのモーターで駆動力を4輪に配分しながら、安定して走らせるタイプとなります。発進は、スリップを検知しながら、特にリアのモーターを活用しつつ4輪で力強く発進。減速はリアモーターで回生することで前のめりな姿勢になるのを防いで、しっかり減速&停止。コーナリングは、前後モーターの駆動力配分を緻密に計算し、雪道等で滑ったら横滑り防止装置が働くという感じですが、前後モーターとブレーキは、それぞれを個別で制御しています。

 e-4OROCEは、前後モーターとブレーキを統合制御しているというのが、いちばん大きな違いです。クルマに搭載されたさまざまなセンサーから、路面状況とドライバーの入力情報を読み取り、4輪のグリップ限界を見極め、目標車両挙動を演算。前後モーターと左右ブレーキをコントロールして、各輪の駆動力をコントロールし、目標車両挙動に近づけてくれるというわけです。

 この2つの4WDの違いは、安定して走らせてくれる4WDと、積極的に走らせてくれる4WDの違いに違いにも聞こえますが、実は前後モーターとブレーキとドライバーの入力を統合制御してくれているおかげで、より安定して安全に走らせてくれるのがe-4OROCEと言い切っていいかもしれません。

セレナに「e-4OROCE」が追加された!

日産 セレナ e-4ORCE ハイウェイスターV

 もちろん、コストや車両設計の問題ですべての4WDをe-4ORCEにしなくても? いやできないかも? しれませんが、今回新たなるチャレンジということで、なんとファミリーミニバンであるセレナにe-4ORCEが設定されました。実は今回の試乗会のイチバンのニュースはコレ! と言っていいでしょう。

 さて、セレナをe-4ORCEにするとなると、リアにモーターを追加する必要があります。というわけで、リアフロアとリアサスペンションは新設されました。また、車高も50mmほど上がり、最低地上高は1500mm確保。この地上高は、雪道やキャンプ場などでも活躍してくれそうですが、荷室開口高が上がってしまうと荷物の積み下ろし等しにくくなりますから、こちらはクラストップレベルの540mmに抑えられています。さらに、荷室が狭くなってしまうと困るので、ラゲッジアンダーボックスこそ小型化されましたが、室内&荷室空間は守られたというカタチです。

 何を隠そう今回、走りでいちばん感動したのはこのセレナでした。冬道ということで、まずはSNOWモードを試してくださいと言われたのですが、SNOWモードに入れた途端、腰をドシッと落とした感じになるのが伝わってきて、まず安心感がまったく違います。確実に安定したなという感覚が味わえるので、これだけでも不安が払拭されるんです。

日産 セレナ e-4ORCE ハイウェイスターV

 おかげで発進で戸惑うことはまったくなく、コーナリングも減速も至極安定。なので、わざとコーナリング時に高めのスピードで入っていき、これだったら絶対大まわりしちゃうだろうなと思っていても、ちゃんとベストラインをトレースしてくれるんですよ! ちなみにコーナーの立ち上がりでわざと踏んでみても、瞬時に滑らせないような制御が入り、見事に立て直してくれました。そう、モーターは内燃機関よりも制御が素早く、一般的には5倍以上早いと言われているんですよね。なので、普通に走っていたらまったく何事もなくゴールできてしまうといった感覚なんです。

これなら雪道の下り坂も怖くない!

日産 セレナ e-4ORCE ハイウェイスターV

 そして、冬道といったらいちばん怖いのがブレーキングだと思います。とくに下り坂でブレーキペダルを踏むなんていうシーン、いちばん気を遣いますよね。SNOWモードで、e-pedal(ワンペダル)モードを選択していると、アクセルを緩めたり離したりするだけで、強力な回生ブレーキが掛かりますから、まったく怖くないんです。冬道ではSNOWモード&e-pedalにしておけば鬼に金棒。あまりによくできているので、雪道だけではもったいなくて、季節問わずの雨天時はもちろん、最近夏場に悩まされるゲリラ豪雨のときなんか、確実にお役立ちだと思います。ぜひ使ってみてくださいね!

ミニバンならではの工夫も嬉しい!

日産 セレナ e-4ORCE ハイウェイスターV

 ちなみにこのe-pedalモードですが、ラフに扱うと同乗者の頭の揺れが大きくなり、クルマ酔いにつながったりするので、ノーマルモードでは減速時も加速時も頭の揺れが少なくなるように調整されたのも今回のポイント。2WDモデルに対し10%低減されています。多人数で乗るミニバンですから、どの席に座っている人も安全に快適に楽しくというのがイチバンですもんね。

 そんなわけで、今回の日産ウインター試乗であまりにセレナe-4ORCEが印象に残ったため、そのお話ばかりしてしまいましたが、ほかにも試乗したクルマたちがありますので、そちらはこの続きでどうぞ

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竹岡 圭(たけおかけい)

ライタープロフィール

竹岡 圭(たけおかけい)

ドキドキワクワクのクルマ選びから、愉しさ満喫のカーライフまでサポートする、幅広い活動を心掛けるモータージャーナリスト。バラエティ番組のMCを務める一方、官公庁の委員等も務める。レーシングチーム圭rallyprojectを主宰し、チームオーナー&ドライバーとしてラリーにも参戦中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)副会長。日本・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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ドキドキワクワクのクルマ選びから、愉しさ満喫のカーライフまでサポートする、幅広い活動を心掛けるモータージャーナリスト。バラエティ番組のMCを務める一方、官公庁の委員等も務める。レーシングチーム圭rallyprojectを主宰し、チームオーナー&ドライバーとしてラリーにも参戦中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)副会長。日本・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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